アクアシステム治療の進め方

アクアシステムの治療の流れ

1. 治療計画

ワイヤーの矯正装置かマウスピース型の矯正装置を選択するかは矯正用のレントゲンを撮影して診断を行います。改善をしたい歯の周囲に歯を並べるだけの隙間が存在するかをノギスで測定します。ほとんどのケースでは4~5㎜ほどの不足を生じていますが不足が8㎜以上となってきた場合はワイヤー矯正装置を選択するか歯の抜歯をして不足分をどこかに作る必要性があります。5㎜程度であれば1本の歯を0.5㎜から1㎜ほど細くするディスキングを行い、隙間を強制的に作ります。

 

2. ディスキング

この症例では上下10か所のディスキングをおこなって隙間を作りました。その隙間を使って上下の前歯を内側へ移動していきました。


※歯の表層のエナメル質の厚みは2㎜ほどのわずか0.5㎜を両面ヤスリで落とします。
これにより虫歯になりやすくなり痛みを生じることはありません。


3. アタッチメントの装着

犬歯や小臼歯のように円錐形に近い歯を回転させるように歯を動かす場合はとても歯の動きが悪いために、歯の表面に歯と同色の四角形のアタッチメントを装着する場合があります。このアタッチメントにより歯をうまく回転移動させることが出来るようになります。


歯並びと同じようにワックスで固定をします。この作業模型上でわずかに歯並びをよくした状態で0.5㎜と0.8㎜の薄い透明なシートを熱で溶かしながらプレスします。プレスシートの淵をきれいにしてマウスピースが完成します。


4. 歯型取り・作業模型作り

上下の歯の歯型を取り、石膏模型を作ります。歯並びを変えたい部分の歯を模型上でばらばらにします。元の歯並びと同じようにワックスで固定をします。この作業模型上でわずかに歯並びをよくした状態で0.5㎜と0.8㎜の薄い透明なシートを熱で溶かしながらプレスします。プレスシートの淵をきれいにしてマウスピースが完成します。

 

5. 口の中への装着

マウスピースの交換は2~3週間に1回となります。この繰り返しをおこない、作業用の模型と実際の口の中の歯並びにずれが出た場合は再度、歯型を取りなおしてずれを修正します。
※途中で動きの悪い歯がある場合は追加でディスキングやアタッチメントの装着を行う場合があります


6. 歯並びの安定化


歯並びがきれいに終わってすぐに装置をはずすと歯並びが崩れてしまいます。歯並びを安定化させるために細いワイヤーで歯の裏から固定をします。その上からマウスピースを夜間だけ装着をしていただきます。安定化させるためには1~2年装着をしていただくようにしています。

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